2024年度第1回ボランティア勉強会のご報告 日本語教育チーム
2024年度第1回ボランティア勉強会を6 月30日(日)東大阪市文化創造館にて、「地域日本語支援の対話中心の活動」-実際に活動している人へのアンケート調査から見えて来たことー をテーマに、31名の参加者の元開催しました。
講師には国内外で日本語教師をされ、地域日本語支援団体で活動されながら、現在筑波大学、大学院で地域日本語教育をテーマに研究されている友宗朋美さんをお迎えしました。今回、3年振りにHONK外部から講師をお迎えしました。
緊張を解す司会者のあいさつから始まった勉強会。講師から、今日の流れを紹介しながら「対話活動は必要か? どうして? どんなふうに学び合う? 他の団体では → これまでの活動の振り返りになれば幸いです」の言葉がありました。
冒頭、参加者は日頃の活動の振り返りとして ①一緒に活動している人はどんな人? ②1回の活動の流れは? ③活動で大事にしていることとその理由 の3点について各自記載しました。
次に「対話活動の紹介」と言うことで、年々増加している在留外国人に対して、国や自治体(東大阪)が掲げる「多文化共生」とは? そこでの「対話活動」の意味などが紹介されました。
今回の勉強会では何度かグループ活動がありました。1度目の内容は対話活動について ①対話活動はどのような側面で重要だと思いますか。②どのような点で不十分だと思いますか。について意見交換しました。
①については「テキストだけでは実際の生活場面を補えない」。「対話は地域によって異なる」などの意見が出た様です。
次いで「地域日本語教育における対話活動とはどんなものなのか。(日本語教育学会編)を話され、そこには、学校では 先生 対 生徒=教える―教えられる の関係が築かれるのに対して、地域日本語教育における対話活動は「生活者としての外国人」と「生活者としての日本人」との対話であり、そこには「同じ地域の住民 対 住民」であり、教えるー学ぶ/学ぶー教える の関係、いわゆる「協働の場」として成り立っていることを述べられました。
ここで2度目のグループ活動に入りました。「対話活動のおしゃべりを楽しく続けるためのコツ」として①どんなコツを取り入れているか。②これからどんなコツにより意識を向けてみたいか、について話し合いました。①については、「のりやすいテーマ、好きなことをテーマにしている」「写真など視覚的な物を多用している」などの意見が出ました。
おしゃべりを楽しく続けるコツとして「にほんごこれだけ」(庵 功雄監修 ココ出版)からの紹介があり、そこには、①心構え ― 尊敬の気持ちで、一緒に学ぶ、1回であきらめない。 ②聞き上手になる。― 相手の話が終わるのを待つ。 相手の言った言葉を繰り返してみる。間違っていたらさりげなく直して繰り返してみる。③やさしい日本語を話す。④文字、絵、ことば以外の手段、など使えるものは何でも使う。ど話されました。
次に、アンケート調査から見えてきたこととして まず、「日本人参加者の視点から見る対話活動」において地域日本語教育の団体で活動している支援者185名の声を紹介。「対話活動が重要か」の問いに最も重要、重要と答えた人は93%にのぼり、その理由として、「学習者は日常生活でも日本語を使う場があるから」「学習者が自由に話せる機会を設けることが重要だから」「地域のための交流の場だから」などの意見があったとありました。また、「対話活動の楽しさ」についての問いには「お互いに楽しい雰囲気で、打ち解けて話が展開されていく時」「新しい文化や知識、習慣、経験を教えてもらう時」などが挙げられ、これは3度目のグループ活動の中でも同様の意見が聞かれました。
一方、「外国人参加者の視点から見る対話活動」と言うことで、インタビュー及びアンケートからは<対話活動が楽しい時は>の問いには「一緒の立場になって活動する」「日本語で自己表現する」「話す機会、聞いてもらえる機会を実感する」などがあり、<対話活動での関係性構築への配慮>については「相手の立場を考えて話す、大人としての関係性を築いていく、」また、仕事では言われる立場が多いが、教室は日本語を一番聞いてもらえる場所である。自分のことを聞いてくれるのがうれしい」などの声が紹介されました。
最後に、冒頭に書いた振り返りをもう一度各自が記載。特に③は「大事にしているところ → 大事にしたいところとその理由 に変えられていました。
皆さん受講後では、変わったことがあったのではないでしょうか。
講義の中で豊中市の地域日本語教室での「対話活動で大事にしていることとその理由」の紹介がありました。 そこには「トピック等は学習者にできるだけ話してもらう/「最初の10分の会話」:前回からの生活の様子や相手の伝えたいことを聞くことができる。/1週間の出来事を話す:日々の学習者の生活の様子がわかり、学習にも活かされる。/全体交流会:共感、励ましなどで学習者同士のつながりができる。/雑談:学習者の日本語のレベルを確認できたり、次の活動テーマのヒントになる。 などがありました。
終了後のアンケートでは、「対話活動を既にやっているが新たな側面を取り入れてやってみたい」の記載が多く見られれました。 今回の勉強会で対話活動の重要性と今までやって来たことを再認識する機会になったのではないでしょうか。
講師には国内外で日本語教師をされ、地域日本語支援団体で活動されながら、現在筑波大学、大学院で地域日本語教育をテーマに研究されている友宗朋美さんをお迎えしました。今回、3年振りにHONK外部から講師をお迎えしました。
緊張を解す司会者のあいさつから始まった勉強会。講師から、今日の流れを紹介しながら「対話活動は必要か? どうして? どんなふうに学び合う? 他の団体では → これまでの活動の振り返りになれば幸いです」の言葉がありました。
冒頭、参加者は日頃の活動の振り返りとして ①一緒に活動している人はどんな人? ②1回の活動の流れは? ③活動で大事にしていることとその理由 の3点について各自記載しました。
次に「対話活動の紹介」と言うことで、年々増加している在留外国人に対して、国や自治体(東大阪)が掲げる「多文化共生」とは? そこでの「対話活動」の意味などが紹介されました。
今回の勉強会では何度かグループ活動がありました。1度目の内容は対話活動について ①対話活動はどのような側面で重要だと思いますか。②どのような点で不十分だと思いますか。について意見交換しました。
①については「テキストだけでは実際の生活場面を補えない」。「対話は地域によって異なる」などの意見が出た様です。
次いで「地域日本語教育における対話活動とはどんなものなのか。(日本語教育学会編)を話され、そこには、学校では 先生 対 生徒=教える―教えられる の関係が築かれるのに対して、地域日本語教育における対話活動は「生活者としての外国人」と「生活者としての日本人」との対話であり、そこには「同じ地域の住民 対 住民」であり、教えるー学ぶ/学ぶー教える の関係、いわゆる「協働の場」として成り立っていることを述べられました。
ここで2度目のグループ活動に入りました。「対話活動のおしゃべりを楽しく続けるためのコツ」として①どんなコツを取り入れているか。②これからどんなコツにより意識を向けてみたいか、について話し合いました。①については、「のりやすいテーマ、好きなことをテーマにしている」「写真など視覚的な物を多用している」などの意見が出ました。
おしゃべりを楽しく続けるコツとして「にほんごこれだけ」(庵 功雄監修 ココ出版)からの紹介があり、そこには、①心構え ― 尊敬の気持ちで、一緒に学ぶ、1回であきらめない。 ②聞き上手になる。― 相手の話が終わるのを待つ。 相手の言った言葉を繰り返してみる。間違っていたらさりげなく直して繰り返してみる。③やさしい日本語を話す。④文字、絵、ことば以外の手段、など使えるものは何でも使う。ど話されました。
次に、アンケート調査から見えてきたこととして まず、「日本人参加者の視点から見る対話活動」において地域日本語教育の団体で活動している支援者185名の声を紹介。「対話活動が重要か」の問いに最も重要、重要と答えた人は93%にのぼり、その理由として、「学習者は日常生活でも日本語を使う場があるから」「学習者が自由に話せる機会を設けることが重要だから」「地域のための交流の場だから」などの意見があったとありました。また、「対話活動の楽しさ」についての問いには「お互いに楽しい雰囲気で、打ち解けて話が展開されていく時」「新しい文化や知識、習慣、経験を教えてもらう時」などが挙げられ、これは3度目のグループ活動の中でも同様の意見が聞かれました。
一方、「外国人参加者の視点から見る対話活動」と言うことで、インタビュー及びアンケートからは<対話活動が楽しい時は>の問いには「一緒の立場になって活動する」「日本語で自己表現する」「話す機会、聞いてもらえる機会を実感する」などがあり、<対話活動での関係性構築への配慮>については「相手の立場を考えて話す、大人としての関係性を築いていく、」また、仕事では言われる立場が多いが、教室は日本語を一番聞いてもらえる場所である。自分のことを聞いてくれるのがうれしい」などの声が紹介されました。
最後に、冒頭に書いた振り返りをもう一度各自が記載。特に③は「大事にしているところ → 大事にしたいところとその理由 に変えられていました。
皆さん受講後では、変わったことがあったのではないでしょうか。
講義の中で豊中市の地域日本語教室での「対話活動で大事にしていることとその理由」の紹介がありました。 そこには「トピック等は学習者にできるだけ話してもらう/「最初の10分の会話」:前回からの生活の様子や相手の伝えたいことを聞くことができる。/1週間の出来事を話す:日々の学習者の生活の様子がわかり、学習にも活かされる。/全体交流会:共感、励ましなどで学習者同士のつながりができる。/雑談:学習者の日本語のレベルを確認できたり、次の活動テーマのヒントになる。 などがありました。
終了後のアンケートでは、「対話活動を既にやっているが新たな側面を取り入れてやってみたい」の記載が多く見られれました。 今回の勉強会で対話活動の重要性と今までやって来たことを再認識する機会になったのではないでしょうか。
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by honk_information
| 2024-07-21 18:16
| 日本語教育チーム