2022年度 第2回ボランティア勉強会 ご報告
2022年11月13日(日)13:00∼14:00、今年度の第2回ボランティア勉強会を第1回と同様、オンラインにて開催しました。
講師は、日本語教育チームのメンバーであり、日本語学校で教鞭をとられている柳田 純子さんが務めました。 29名の方に参加頂きました。
今回は「超初級者への対応方法」をテーマに、ひらがな・カタカナがほとんど読めない、わからない、日本語をほとんど知らない「超初級者」と呼ばれる学習者とどう学習していけば良いか、について考え、学びました。
最初に、「もしひらがなが全然分からない学習者が来たら」ということで、ひらがなから始める学習案として、まず、互いの名前をひらがなで確認、次にひらがなの単音読み→単音書き、そしてひらがなの単語読み→単語書きへと進めて行くこと、またその方法としては適宜学習者に合わせて調節していくことを学びました。
そして、その注意点として、
① 練習が単調にならないように工夫する。(単音カードの並び替えなど)
② 単語の「読み練習」は読みに重点を置く。(単語の説明は必要なもの、興味ありそうなものに絞る)
➂ 明らかな読み間違い以外は、何度も注意しすぎない。(発音の聞き分けは難しい)
④ かな以外のアクティビティも取り入れ変化をつける。(数字、あいさつ、サバイバルジャパニーズなど)
の4点があげられました。
特にアクティビティの取り入れ方として、学習したかなが増えることで、アクティビティも変化させていくことを 活動例を通して学びました。
次に参加者の皆さんが行っている工夫や、アイデアを紹介。それには「イラストや写真を使っている。」「単語や語彙を増やすことでコミュニケーションを取るようにしている。」など、様々な工夫がありました。また、事前にお聞きした皆さんの悩み、例えば「発音しにくい音をどう理解してもらえればいいか」という質問に対して、「あんまり何度も指摘するとうんざりする場合もある。毎回学習の最初に聞き分け練習をするのはどうか。」など、個々の問いに具体的なアドバイスがなされました。
最後に本日のまとめとして4点あげられました。
① 基本のひらがなを楽しく。(完璧を求め過ぎない)
② 読み書き練習時は、語彙の解説は控え目に。
➂ ひらがな練習と並行して簡単なやりとりの練習も。(使える日本語が増え
れば、学習意欲もアップ!)
④ 雑学系の知識は控え目に。
終了後の質疑応答の返答の中で、学習者さんの興味のある事がら(例えば フッション)は受け入れやすく、アクティビティ(例えば 服を買う)につなげていくことも考えて語彙や言いまわしを入れてみることも大切であるとの話がありました。また、新しいボランティアのための「教え方メモ」のようなものがあればありがたい、という意見も参加者から出ました。
今まで「何から、どうやって進めて行けば良いか分からない!」と悩んでいた方も、今回の学びで一歩進むことが出来たのではないでしょうか。
講師は、日本語教育チームのメンバーであり、日本語学校で教鞭をとられている柳田 純子さんが務めました。 29名の方に参加頂きました。
今回は「超初級者への対応方法」をテーマに、ひらがな・カタカナがほとんど読めない、わからない、日本語をほとんど知らない「超初級者」と呼ばれる学習者とどう学習していけば良いか、について考え、学びました。
最初に、「もしひらがなが全然分からない学習者が来たら」ということで、ひらがなから始める学習案として、まず、互いの名前をひらがなで確認、次にひらがなの単音読み→単音書き、そしてひらがなの単語読み→単語書きへと進めて行くこと、またその方法としては適宜学習者に合わせて調節していくことを学びました。
そして、その注意点として、
① 練習が単調にならないように工夫する。(単音カードの並び替えなど)
② 単語の「読み練習」は読みに重点を置く。(単語の説明は必要なもの、興味ありそうなものに絞る)
➂ 明らかな読み間違い以外は、何度も注意しすぎない。(発音の聞き分けは難しい)
④ かな以外のアクティビティも取り入れ変化をつける。(数字、あいさつ、サバイバルジャパニーズなど)
の4点があげられました。
特にアクティビティの取り入れ方として、学習したかなが増えることで、アクティビティも変化させていくことを 活動例を通して学びました。
次に参加者の皆さんが行っている工夫や、アイデアを紹介。それには「イラストや写真を使っている。」「単語や語彙を増やすことでコミュニケーションを取るようにしている。」など、様々な工夫がありました。また、事前にお聞きした皆さんの悩み、例えば「発音しにくい音をどう理解してもらえればいいか」という質問に対して、「あんまり何度も指摘するとうんざりする場合もある。毎回学習の最初に聞き分け練習をするのはどうか。」など、個々の問いに具体的なアドバイスがなされました。
最後に本日のまとめとして4点あげられました。
① 基本のひらがなを楽しく。(完璧を求め過ぎない)
② 読み書き練習時は、語彙の解説は控え目に。
➂ ひらがな練習と並行して簡単なやりとりの練習も。(使える日本語が増え
れば、学習意欲もアップ!)
④ 雑学系の知識は控え目に。
終了後の質疑応答の返答の中で、学習者さんの興味のある事がら(例えば フッション)は受け入れやすく、アクティビティ(例えば 服を買う)につなげていくことも考えて語彙や言いまわしを入れてみることも大切であるとの話がありました。また、新しいボランティアのための「教え方メモ」のようなものがあればありがたい、という意見も参加者から出ました。
今まで「何から、どうやって進めて行けば良いか分からない!」と悩んでいた方も、今回の学びで一歩進むことが出来たのではないでしょうか。
by honk_information
| 2022-12-28 18:34
| 日本語教育チーム