2020年9月26日(土)10:30より、2020年度第1回ボランティア研修会を、東大阪文化創造館にて行いました。約1年ぶりの研修会となりました。
テーマは「いつでもつながれる団体になろう」です、
今回私たちは新型コロナウィルスの影響で約4か月間、対面での教室活動が出来なくなるという今までにない状況を経験しました。これを機に、いろんな連絡手段を使って、「いつでもつながれる団体でありたい」という思いから、オンラインでのコミュニケーションが可能なツールの一つである「ZOOM」について学び、実際に使ってみるという体験型研修会を実施しました。
当日は会場参加23名、ZOOMからの参加11名で、ZOOMが全く初めての方からすでに使っている方まで、幅広く参加できる形をとりました。
最初に、現在の教室状況やその中で困っていることなどを、各教室から発言してもらいました。すでにオンラインでの活動を実施している教室もありましたが、共通して聞こえて来たのは「教室への参加者が少なくなっている」ということでした。その後、一旦、会場組とZOOM組とにわかれました。
会場では、すでにアプリを取り込んでいる方もいましたが、ほとんどの方がZOOM初めてということで、まずはダウンロードからです。「どうしたらいいの?」と不安そうにしていた方々も日本語教育チームのメンバーがお手伝い。皆さん無事に完了しました。
次に、では実際に「ミーテイングに参加してみましょう!」です。
会場用のZOOM部屋に、準備された資料と日本語教育チームの手を借りながら次々に入っていきます。自分のスマホに皆さんの顔や自分の顔が映ると「映った、映った!」「○○さん入ってるよ」など、声が上がりました。 ZOOMの様子は会場のスクリーンに映し出されました。
その後、名前の換え方、ミュートの仕方、画像共有、グループが作れるブレイクアウトの方法など、ZOOMの機能を体験しました。
一方、ZOOM内での会場では、11名の参加者がZOOMでできる機能の話をしました。
ホワイトボードにみんなで書き込んだり、画面共有をしたり、さらに、グーグルフォームを使ってできるグループ活動の紹介や、カメラの無いパソコンの時はスマホやタブレットをカメラに使うなど、ZOOMの上手な使い方を学び合いました。HONKですでにZOOMを使っている経験者が多く、実践の中で感じる疑問点や不明点についても話し合いました。
終盤は再び会場とZOOM参加者が一緒になり、実際にZOOMでの教室活動を対面と併用して行っている4教室から、活動の様子を紹介してもらいました。
まず、火曜日夜教室からは、ZOOMでは9~13名の方が参加し、毎回テーマを決めて会話を進め、全員で話す→グループに分かれる→全員に戻る、と言うような工夫や参加者の希望によりペア学習も行っているという紹介がありました。
次の水曜日夜の永和教室でも、全員でのあいさつの後は2~3組に分かれ
最後はまた全員になって終わるという形で進めているとのことでした。
木曜日夜教室は、現在、ZOOMのみの教室活動を行っており、1週間の出来事を話したり、好きな音楽を聴く、音読やゲームなどを全員またはグループに分かれて実施しているそうです。
そして日曜教室からは、自粛期間となってしまった5月からすでに一早くZOOMでの教室活動を実施。20名ほどの学習者さんが常に参加し、その様子はブログにも挙げており、現在も引き続き対面での教室活動と併用していることが紹介されました。
質問コーナーでは、ZOOM内での教材使用の可・不可を問う声がありました。画像共有を使えば、教材の使用が可能であり、ペア学習も可能であるという回答でした。
最後に、この研修会を機に是非、ZOOM教室へも参加を!と呼びかけて、研修会は終了しました。
ZOOMという、参加者が「少しハードルが高いかも」と、ともすれば躊躇しがちな取り組みでしたが、終了後のアンケートには「少しずつZOOMのことがわかって楽しくなった」「参考になった、活動に使いたい」「もっと知りたい」など前向きな意見が多かったことに、「ハードルは決して高くなかった」研修会になったように思います。